Ajaxという名称は、2005年2月にJesse James Garrett氏によって名付けられました。Ajaxは新しい技術というより、既存の技術を組み合わせたものです。Ajaxの中心技術である JavaScript や XML、CSS は Ajaxという名称が普及する前から既に使われていました。
しかし技術に名前が付けられたことの意味は大きく、Google Map などに利用されたこともあり、一気にAjaxの可能性が注目されました。
しかも動作に必要なのはWebブラウザだけであることや、デスクトップアプリケーションのような操作性が実現できることから、実用性が評価されています。
Ajaxの名前にも含まれている通り、中心的な技術は JavaScript です。非同期通信は JavaScript の XMLHttpRequest によって行なわれます。非同期でサーバーと通信して、ファイルの内容を取得したり、PHPなどのプログラムの出力結果をテキストやXMLなどで受け取ることができます。
従来のWebアプリケーションでは、ユーザーが操作を行なったとき、サーバーから新しいページを取得して、ページ全体を書き換える必要がありました。ユーザーはページの取得中は何も操作できないので不便でした。
Ajaxを取り入れるとバックグラウンドでサーバーと非同期通信することができます。また必要な部分だけ書き換えることができるので、ページを切り替える必要がありません。そうするとユーザーはストレスを感じることなく、快適に操作することができます。
本講座ではAjaxの基礎から学び、フレームワークであるPrototypeを使った実用的なサンプルまでを初心者向けに図を使って詳しく解説します。