社内で使うWebアプリケーションのような特定の人が使う場合は、使用するブラウザを統一すれば開発の手間が省けます。
しかしインターネット上で不特定多数の人が使うWebアプリケーションでは、クロスブラウザ対応にする必要があり、その分プログラムが複雑になります。
本サイトはAjaxの入門講座なので、プログラムを簡単にするために動作確認の対象とするWebブラウザを絞ることにします。
それではどのWebブラウザを対象にしたらよいのでしょうか?
最近では無料で高機能のアクセス解析サービスが提供されています。下記はアクセス解析からわかったPC環境の統計です。私のサイトは主に初心者向けですので、一般的なサイトの統計とは差があるかもしれません。
2007年11月19日現在のデータです。
・Webブラウザの種類
1. Internet Explorer 88.35%
2. Firefox 9.19%
3. Opera 1.73%
4. Netscape 0.30%
5. Safari 0.23%
6. Mozilla 0.13%
・Internet Explorerのバージョン
1. 6.0 84.09%
2. 7.0 15.19%
・Firefoxのバージョン
1. 2.0.0.8 931 45.64%
2. 2.0.0.9 875 42.89%
・OS
1. Windows 99.25%
2. Macintosh 0.57%
・Windowsの種類
1. XP 83.18%
2. 2000 11.73%
3. Vista 3.94%
データを見るとWebブラウザの種類は Internet Explorer が圧倒的で、これに Firefox を加えると97%を超えます。とりあえずこの2つのWebブラウザで動作確認すればOKだと思います。
Internet Explorerのバージョンは 6.0 が圧倒的です。Firefoxはアップデートが簡単にできるので、最新版で確認すれば問題ないでしょう。
OSはほとんどWindows で、Windowsの種類はXPが圧倒的です。
ということでメインのターゲットはWindowsXP で Internet Explorer6.0 ということになります。
Internet Explorer 6.0 が多いのは、WindowsXPユーザーが最初からインストールされているWebブラウザをそのまま使っているからだと考えられます。Vistaが普及してくるとInternet Explorer 7.0 の割合が増えてくるのでしょうね。また中級のユーザーや開発者は機能が多くて便利な Firefox を使っていると思われます。
統計の結果から Internet Explorer はほとんどの方が使える環境にあると思うので、あとは Firefox を入手すれば動作確認をする準備が整います。
Firefox は便利な機能が豊富にそろっているので、是非使ってみましょう。中には開発に役立つ機能もあります。Firefox については次回に詳しく解説します。