Ajax Webサーバーを簡単に用意する方法。

Ajax の特徴である非同期通信は、JavaScript の XMLHttpRequest オブジェクトを使って行ないます。この XMLHttpRequest は Webブラウザ間で実装に違いがありますが、prototype.js などのAjaxフレームワークを利用することで、解決することができます。

大事なポイントとしては、セキュリティの関係上 XMLHttpRequest を使って取得できるデータは、同一ドメイン内のファイルに限られるということです。

例えばWebアプリケーションを pgtop.net というドメイン名で公開する場合、取得するファイルは pgtop.net/test.xml のように同一ドメイン内に配置しなければなりません。

*言葉で説明すると難しいですが、プログラムを動かしてみるとすぐにわかりますので安心してください。

しかしデータの取得が、同一ドメイン内に限られていては何かと不便です。最近ではYahooやGoogle、楽天、Amazonをはじめ、様々なWebサービスが提供されています。制限があるとその豊富なデータを利用できないことになりますよね。どうしても他のドメインからデータを取得したい時があるのです。

実はちゃんと解決方法があって、「中継プログラム」を介することで、他のドメインのデータも取得できます。JavaScriptからは同一ドメイン内に置いた中継プログラムにアクセスするようにします。中継プログラムには制限がないので、他のドメインのデータも取得できるという仕組みです。間接的にアクセスしているわけです。

中継プログラムには、 PHP、JAVA、Perlなどのサーバーサイドで動くプログラミング言語を使います。

このような理由からAjaxではWebサーバーを用意して、PHPなどの言語も同時に利用することが多いです。

通常、Ajaxを使ったWebアプリケーションはレンタルサーバーなどにアップして公開します。しかし開発中のプログラムをいきなりレンタルサーバーにアップするのは良くありません。レンタルサーバーは複数の人が共有して使いますので、他の人に迷惑がかかるかもしれないからです。

したがって開発はローカル環境で行い、完成したらレンタルサーバーにアップするのがマナーです。もちろん自分で利用するだけならローカル環境のまま使ってもかまいません。

どちらにしても最初はローカル環境にWebサーバーを用意する必要があります。ローカル環境を構築するには、パソコンにApacheなどのWebサーバソフトウェアをインストールします。

また中継プログラムとしてはPHPをインストールします。それからAjaxではデータベースと連携することが多いので、MySQLもインストールしておいたほうがいいでしょう。

つまりApache、PHP、MySQLのインストールが必要なのですが、設定に手間がかかります。初心者には難しいかもしれません。

そこで登場するのが「phpdev」という便利なソフトです。なんと一発でApache、PHP、MySQLをインストールできます。しかも作業時間はたった1分程度で済みます。

phpdevの欠点は、各ソフトウェアが最新バージョンではないことですが、Ajaxの基礎を学ぶのには十分です。

まずは以下のページの手順を見て、phpdevでインストールしてください。

PHP phpdevで一発インストール
http://php5.seesaa.net/category/1632821-1.html

↑PHP用の入門サイトなので、このページだけでかまいません。


【ワンポイント】

Ajaxは基本的に同一ドメイン内のファイルにアクセスできるわけですが、ローカル環境ならわざわざ独自ドメインを取得する必要はありません。Webサーバソフトウェアをインストールすると「localhost」という、自分のパソコン内だけで有効なドメイン名が使えます。


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